皆さん、こんばんは。こたココ管理者です。
今回は小説や物語などでよく出る、「帝国」「王国」「共和国」の違いについて説明していきま~す。
王国とは?
まずは、簡単な「王国」から行きましょう。
「王国」は文字通り「王様」が統治する国家です。
中世の神聖ローマ帝国では、ある領域・国家の統治者を「皇帝」「国王」「大公」とランク付けしていました。
基本的には、国家の長は「国王」の称号が与えられましたが、それほどではない人には「大公」が、「国王」の中から、「国王」を統べる者として「皇帝」が選ばれていたそうです。
王国は、その中の「国王」により統治された国家を「王国」と言いました。
日本だと、戦国時代の各国大名が「王国」にあたります(諸説あります)。
帝国とは?
「帝国」とは、「皇帝」が統治する国家です。
「皇帝」は定義が非常に難しいのですが、イメージとしては「一族・帰属意識集団の長」に近いです。
ただ一国の統治者、というわけではなく、民族意識や宗教などの帰属意識の象徴・代表として見られていました。したがって、立場としては、「国王」よりも格上になります。
例えば、日本だと天皇陛下がこれに当たります。天皇陛下は、大和民族意識や神道といった日本人としての帰属意識の象徴となっていますよね。
共和国とは?
「共和国」とは、「国王」や「皇帝」といった君主も持たない国家です。
「王国」「帝国」はある個人(君主)が主権を持ち、国家の舵取りをする「君主制」の国家ですが、共和国は「共和制」といった枠組みが異なる国家になります。
一般的に、間違いやすい誤解ですが、民主主義国家=共和国ではありません。
例えば、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(イギリス)は議会を持つ民主主義国家ですが王国ですし、ノルウェーやスウェーデンも同様に民主主義国家なのに王国です。この理由としては、君主に実権がなくとも立憲君主制という国家形態の国家で、君主が存在するからです。
ですので、あくまで一般論として、「共和国」という単語は君主(国王や皇帝)がいない国家に対して用いることが多いです。
例えば、我が国日本も民主主義国家ですが、天皇陛下が有らせられるので、「共和国」ではありません。
まとめ
如何だったでしょうか。かなりザックリとした説明になってしまいました。実は、これらの国家の明確な線引きは非常に難しかったりします。
例えば、日本は天皇陛下が有らせられますが、「帝国」とは名乗っていません。世界の国家名の一覧を見ると、共和国や帝国と名乗っていない国家も、ちらほらあります。
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